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高齢者 体調変化の様子を見る

time 2020/05/26

高齢者 体調変化の様子を見る

高齢者の介護をする際に悩んでしまうことのひとつに、「からだの不調」がある場合にどうしたらよいのか、ということかあげられるのではないでしょうか。

すべてのからだの不調に完璧に対応するのは難しいことですし、そんなことをしていると介護者はまいってしまうのは目に見えています。そこで、今回は高齢者に不調があった時に、「様子を見る」という選択肢があるということについて、具体例や気をつけたいポイントを交えながらご紹介していきます。

 
様子を見ることも時には必要

高齢者の体調が変化しやすいことは、ご自宅での介護をしているみなさんであればよくご存知ことなのではないでしょうか。事実、体調不良やからだの痛みは一過性のものであることがよくあります。

実際、体調不良や痛みがある時に、よかれと思って原因について考えずに気軽に手をだしてしまうことで、気づけば高齢者本人の能力を奪ってしまい、回復するまでに相当な時間がかかってしまうケースや、体調不良がよくなった時に、以前はできていたことができなくなっていたなんていうケースもあります。これらも、もう少し様子を見ることができていれば、結果は変わっていたのかもしれません。

 
実際の例から考えてみる

高齢者の体調が変化しやすい理由はいくつかありますが、代表的なものだと「体温調節がうまくできなくなる」ことや、「自律神経の調整がうまくいかない」ことがあげられます。これらは、食欲不振、微熱、倦怠感、不眠、体の痛みなどにつながります。上記で紹介した一過性の体調不良やからだの痛みは、これらがあてはまってくると言ってよいでしょう。

例えば、高齢者に起こりがちな「食欲不振」を例に考えてみます。
食欲不振は季節の変わり目の他に、便秘や心の状態に左右されます。ある日突然に全く食べなくなったのであれば、病院を受診することをおすすめしますが、そうでないのであれば、しばらく様子を見てもいいかもしれません。体温調節や自律神経の調整の不調が原因であるなら、徐々に食欲が戻ってくることもよくあります。

ただし、様子を見る際には注意も必要です。からだの中の栄養が足りなくなり、よけいに体調が悪くなることや脱水を起こす可能性があるからです。様子を見る場合には、本人の好きな食べ物やのどごしのよい食べもの、ジュースやアイスクリームなどをすすめながら様子を見てあげましょう。

 
もうひとつ、実際によくある例として、食欲不振と同じように高齢者に起こりがちなのが「からだの痛み」です。どこかにからだをぶつけり転倒したりすることから起こる痛み、そうでなくても激しい痛みを伴うのであれば受診が必要ですが、そうでないのであれば、様子を見るのも選択肢のひとつです。

「食欲不振」と同じように「からだの痛み」も、季節の変わり目や自律神経の乱れ、心の状態に左右されて起こることがよくあります。精神的なものからくる痛みの場合は、本人のやりたいことや趣味に付き合ってあげたり、あるいは、痛みのあるところを優しくさすってあげたりして、心を寄り添わせることが効果的であり、かつとても大切なことです。
からだの不調に直面して、一番不安を感じているのは他でもない高齢者本人です。心を寄り添わせて、大丈夫だよ、一緒に頑張ろうと態度で示し、伝えることで、高齢者の心が安定して、痛みの緩和につながることもあるんです。

 
こんなふうに痛みの原因を考えながら、状態をよく理解できるように様子を見るのも有効な手段です。様子を見る際のポイントとしては、「介護者が、何でもしすぎないこと」「安静にしすぎないこと」
高齢者が痛みを訴えると、どうしても「あれもしてあげたい」「これもしてあげないと」と思ってしまって、難しさを感じるとは思いますが、痛みが起きない範囲で適度に動き、普段通りの生活をしながら様子を見てあげましょう。数日もすると、知らない間に痛みがなくなっていたり、痛みが緩和していることがよくあります。

 
すぐに受診をしたほうがいいケース

ここまでに紹介してきた「様子を見る」ですが、ご自宅で介護をする際に合わせて知っておいていただきたいのが、「すぐにでも受診をしたほうがよいケース」です。
もし下記の症状にあてはまるようでしたら、ことは急を要します。「様子を見る」ではなくすぐに受診や救急車を呼ぶようにしてください。

(頭)
突然の激しい頭痛や高熱
急にふらつき立っていられない

(顔)
顔の半分が動きにくい、しびれる
笑うと口や顔の片方がゆがむ
ろれつがまわりにくい
見える範囲が狭くなる
周りが二重に見える

(胸や背中)
突然の激痛
急な息切れや呼吸困難
旅行などの後に痛み出した
痛みの場所が移動する

(おなか)
突然の激しい腹痛
吐血

(手・足)
突然のしびれや片方の腕や足に力が入らなくなる。

 
他にも、意識の障害やけいれん、大量の出血や広い範囲のケガや火傷、強い吐き気、飲み込む際にものをのどにつまらせた、交通事故や転落、転倒で強い衝撃を受けた時などには、受診や救急車を呼ぶ必要があります。高齢者は自覚症状が出にくいこともあるので、悩むようであれば、かかりつけの医師などに相談するのがよいでしょう。

全国版救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」というスマートフォン用アプリを利用するのもよい方法です。急に何かが起きた時に症状の緊急度を素早く判断するために作られたもので、画面上で症状を選択すると緊急度の目安や必要な対応が表示されます。緊急度が高ければ、アプリから119番に電話もできるので、お守りとして用意しておいてはいかがでしょうか。

参照サイト:
政府広報オンライン
どんな場合に、どう呼べばいいの? もしものときの救急車の利用法
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201609/1.html

 
 
 
高齢者に起こるからだの不調は「様子を見ていい時」と「すぐに動いた方がいい時」に分けることができます。これを見分けることは、高齢者本人にとっても、介護をする側にとっても、毎日の生活をより良いものにしたり、介護負担を軽くしたりするうえで非常に大切なことです。

ぜひ一度、本記事を参考にしていただきながら、親御さんの「様子を見」られるところがないか、探してみていただければと思います。

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