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介護ベッドの選び方と使い方~心地よいベッド環境を~

time 2020/03/02

介護ベッドの選び方と使い方~心地よいベッド環境を~

 
以前、福祉用具を見直してみませんか?というテーマでお伝えしました。

福祉用具を見直してみませんか?

今回は、そんな福祉用具を深掘りし、『ベッド』について考えていきたいと思います。

福祉用具でいうベッドとは、『介護ベッド(特殊寝台)』と言われるものにあたります。介護保険を利用して、介護ベッドをレンタルする場合、介護保険認定を受けているすべての人が介護ベッドをレンタルできるというわけではありません。基本的には、介護度が比較的重い要介護2以上でなければ、レンタルができないんです。

だからと言って、要介護2より介護度が軽い方でも、ベッドが必要な方は必ずいます。

そんな方も諦めないでください!

担当医師の意見書で介護ベッドが必要な理由を記載してもらい、市町村がそれを認めた場合、要介護2以上でなくても、レンタルが可能な場合があります。

 
『介護ベッド』をレンタルする前の検討材料

そして、一言で『介護ベッド』と言っても、レンタルする場合には、様々な周辺用具も検討しなければならないことを知ってください。

まず、本体である介護用ベッド、そして付属品のマットレスやベッド柵、L字型ベッド柵など、さらには、寝たきりやより介護度が重い方には、体位変換器やエアマット、離床センサー、移動用リフトなどです。

これらは、それぞれレンタル価格が別になります。

介護ベッドを考える上で重要な点は2つあります。それは、『見るべきポイント』と『正しい使い方』です。

 
『介護ベッド』を親御さんの体に合わせるの大切

『見るべきポイント』として重要なことを3つ挙げます。

① ベッドの高さ
一般的な家庭用ベッドでも介護ベッドでも、ご高齢の方や介護が必要な方にとって、ベッドの高さは重要となってきます。ベッドの高さは、ベッド脇に座った際に、膝が90度、もしくはそれよりも若干高いくらいがその方に適した高さと言えます。適切な高さに設定することにより、立ち上がり動作がしやすくなったり、膝への負担軽減、介護者の腰痛軽減にもつながります。

② 起き上がる方向
ベッドを使用している方の体に左右差などなく、どちら側にも起きられる場合は、問題ありませんが、脳卒中で片麻痺を呈している方や片側に痛みを生じている方などには、起き上がる方向を考えなければなりません。片側に麻痺もしくは痛みがある場合には、健側(動く側)に起き上がれるようにすると、痛みなくスムースに起き上がれる場合があります。それに伴い、部屋の配置や導線を考え、ベッドの頭の向きを変えることも検討するとよいかもしれません。

③ マットレスの固さ
マットレスの固さは固すぎても柔らかすぎてもよくありません。固すぎると床ずれや腰痛につながり、反対に、柔らかすぎても、寝返りや立ち上がりなどの動作の妨げになったり、同様に腰痛につながる可能性もあります。
固さの目安としては、体が沈みこむことがなく、体全体の圧が一定になる程度が好ましいでしょう。

 
『介護ベッド』を正しく使う

次に、『正しい使い方』についてお話しします。介護ベッドでは、体の変形が強い方や介護度が重く、ベッドで横になっている時間が多い方ほど、この『正しい使い方』が重要となってきます。

『正しい使い方』で重要なことは2つ!

① 体を正しい位置に置き、背上げ機能の順番を守ること
介護ベッドでは、背もたれ部分と膝部分の上げ下げができるものが多くあります。食事や日中の離床などを目的にベッドの背もたれを起こす際には、必ず膝部分も少し上げましょう。膝部分を上げない状態で背もたれのみ上げていると、徐々に体は足側に滑っていき、体が安定しなくなると同時に、生じたズレにより、床ずれのリスクが高まります。また、操作する手順としては、起こす際には膝→背もたれ、戻す場合には、背もたれ→膝という順番で操作することにより、体のズレと腹部の圧迫を軽減させることができます。

② マットレスの機能を正しく使うこと
寝たきりの方やより介護度が重度になってくると、より高機能なエアマットや体位変換機能付きのマットレスを使用することになります。高機能マットレスに関しては、体の一部分に圧が長時間かからないこと、こまめに体位交換をして圧を分散させることが重要となってきます。高機能がゆえに、操作も複雑になってくるため、初めの設定を担当者と一緒にしっかりと行い、体の関節や皮膚状態の観察をこまめに行っていきましょう。

どちらに関しても、介護ベッド上で体を動かすときには、動作後、『背抜き』と呼ばれる背中のしわを取ったり、圧を分散させることを必ず行うことが重要となってきます。

親御さんに合ったベッドをレンタルしよう

 
誰にとっても睡眠や休息は人生の大半を占め、とても重要です。

心身が衰えてきている高齢者であれば、なおのこと重要で、良質の睡眠・休息がQOLを向上させる一助となるわけですから、レンタルするにせよ、購入するにせよ、しっかりと選び、正しい使い方を理解していただきたいと思います。

これを読んで、大切な方の居心地の良いベッド環境を考えるきっかけとなってもらえたら嬉しいです。

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